万が一の事故のために加入したはずの自動車保険。

あまり高額ではない事故の場合、保険を使うと翌年度以降の保険料が上がってしまうため、いくら以上の場合に保険を使うか、が難しいものです。

実際の保険料は、個々の条件によってかなり複雑になので簡単な計算にはならないのですが、だいたいどれくらいだと損をしないのか?を計算してみました。

損をしないための目安

まずは急いでいる人のための結論

  • 等級に影響しない保険もあるので、その場合は迷わず使う(ノーカウント事故)
  • 等級に影響する場合、5年間の保険料の差額として損する金額の目安(詳細は後述。簡単に計算する場合)は、
    • 3等級ダウンは現在の保険料の2倍くらいの損
    • 1等級ダウンは現在の保険料と同じくらいの損

になります。さっと計算できるようにした数字なので、条件によっては誤差が大きくなるので、ご注意ください。

例えば、現在の保険料の2倍の損、とは

現在の保険料が5万円の場合、3等級ダウンの事故で保険を利用すると、5万円×2=10万円、今後の保険料の差額として損をする、という計算です。

免責額が5万円の場合は、10万円が保険として支払われないと割に合わないので、5万円+10万円=15万円の費用に保険を使ってようやくトントンという事になります。

あまり高額ではない存在の場合に、保険を使うかどうかは、

  1. 等級に影響しない事故(ノーカウント事故)かどうか確認
  2. 等級に影響ある場合は、保険を使った場合と使わない場合の保険料を見積もる

という順に確認しましょう。

事故と等級の仕組み

自動車保険料の仕組みのおさらい

  • 保険料は「等級」によって金額が大きく変わる(はじめての人は6か7等級からスタート)
  • 無事故が続くと等級が上がっていき、保険料が徐々にお得になっていく
  • 事故を起こす(=事故として保険を利用する)と、翌年度の等級が下がる & 事故有として割高の保険料の期間が発生する
  • 事故には3等級ダウン(+3年間は事故有)と1等級ダウン(+1年間のみ事故有)がある(保険金が受け取れるが等級に影響しない事故もある

というのが、簡単な自動車保険の仕組みです。言うまでもなく、契約における諸条件で保険料は大きく変わります。

等級別の保険料や等級の仕組みの詳細はこちらを参考にして下さい。

参考【自動車保険】参考純率改定(ノンフリート等級別料率制度改定)のご案内(損害保険料算出機構)

現在の等級と今後の保険料の目安はこちらのサイトでも概算できます。

参考保険を使うと、どれくらい保険料が高くなるの?(ソニー損保)

事故をした場合の保険料のイメージ

事故を起こした後の保険料の上がり方

現在が、10等級で保険料が5万円だとして、事故を起こしてしまった(保険を利用した)場合の、保険料の推移をグラフにするとこんなイメージになります。

3等級ダウンだと割増な保険料が3年間続き、4年め以降に戻るものの、事故しなかったケースには戻らない(20等級になるまで差は出続ける)、という形です。

事故を起こした事による「損」はしばらく引きずる

保険料の差額を累計していくと、だいたいこんな感じです。

翌年度の保険料だけではなく、しばらく引きずり続けてしまう事がよく分かると思います。

6年め以降もちょっとずつ差は出続けるのですが、今回はあえて5年間の差額の累計にしています。

3等級ダウンの事故の場合で約8万円、1等級ダウンの事故の場合で約3万円、保険料の差額としての損が発生する事になります。

免責額+「損」する分を超えたら保険利用

免責額がゼロ円なら、この差額と保険でまかないたい費用を比較するだけで大丈夫です。

免責額がある場合は、その金額を足したものが、保険を利用して得になるか損になるかの目安になります。

例えば、免責額が5万円なら、

  • 3等級ダウンの事故→13万円以上の費用が発生する場合
  • 1等級ダウンの事故→8万円以上の費用が発生する場合

は保険を利用したほうがお得、になる可能性が高いという事になります。

  • 車を買い換える
  • 年齢の区分が次の区分に入る

など保険料そのものが変わると、この差自体も変わってきますし、くどいようですが個々の条件によって保険料は大きく変わります。あくまで概算である事にご注意ください。

例えば、契約者の年齢も大きな要素になるので、もうすぐ30歳になる、などの人はもっと複雑になります。保険会社や加入している保険の契約条件等で、結果は変わります。あくまで保険を使った場合のイメージとしてご利用ください。

等級に見る保険料の差額としての「損」

今の等級によって事故後の「損」は変わる

現在の等級(無事故の場合)に対して、事故を起こしてしまった場合の5年間の保険料の差額の累計はこんなイメージになります。

等級が低いと、等級ごとの保険料の差額が大きいため、事故による損が大きくなります。無事故を続けている場合は、等級ごとの保険料の差が小さいため、その影響があまり変わりません。

無事故を続けている人の方が影響は小さめ

  • 3等級ダウンの事故
    • 車をはじめて持ってから数年以内→現在の保険料の2~3倍くらい
    • しばらく無事故を続けている→現在の保険料の1.6~1.8倍くらい
  • 1等級ダウンの事故
    • 車をはじめて持ってから数年以内→現在の保険料の1倍くらい
    • しばらく無事故を続けている→現在の保険料の0.6~0.8倍くらい

が、今後の保険料の差額として損する金額になります。

簡単に計算するなら、3等級ダウンは2倍、1等級ダウンは1倍、で考えれば余裕があるくらいでしょう。

まとめ

自動車保険の等級と保険料の仕組みは複雑ですが、大雑把でもいいので仕組みを把握しておくと、保険をお得に使う事ができるようになります。

自動車保険は保険会社および加入条件によって費用がかなり変わってきます。無駄な損をしないように、うまく保険と付き合っていきましょう。

個人的には、保険の位置付けとして、

あまり珍しくないちょっとした損害をカバーするのではなく、ないと思うが起きたらビックリするような損害をカバーするもの、

と割り切って条件を決めると、安く・意味あるものになると思って選んでいます。

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