投資の基本の一つに「分散投資」という考え方があります。投資におけるリスクを分散しておくことで、万が一の時にも安心、という考え方です。リスク分散の仕方にも色々とあるので、投資の基礎知識の一つとして簡単に紹介します。

卵は一つのカゴに盛るな

分散投資を勧める有名なことわざです。卵は割れやすいから、一つのカゴに盛って運んだら、万が一の場合に全部割れちゃうからやめなさい、という考え方です。卵が割れやすい=リスク、です。リスクを分散しておけば、万が一の時にも安心、という事になります。

一か八かの大勝負をかける場合は、その真逆です。「一つのカゴ」に盛った方が、リスクを大きく取った分だけ、うまくいった場合に得られるリターンが大きくなります。ただし、これは「投資」というよりも「投機」になります。ギャンブル好きな方にはオススメです。もちろん、うまくいかなかった場合は大損です。

分散の方法

分散といっても、いろいろなやり方があります。ここでは一般的な考え方をいくつか紹介します。

銘柄の分散

銘柄によって変動の仕方は異なります。例えば、円高になった場合、輸出型の企業は株価が下落しやすい傾向にありますが、輸入型の企業は株価が上昇しやすい傾向にあります。同じような動きをするものを組み合わせるのではなく、異なる動きをするものを組み合わせることで、リスクを抑えながら長期的な視点でリターンを確保する事が出来る、という考え方です。
日経平均やTOPIXといったインデックス(指標)に連動する投資信託などに投資することで、個別の銘柄ではなく、市場全体に分散的に投資する事もできます。

投資対象の国の分散

日本だけを投資先にする事も実はリスクです。給料を「円」でもらっているので、貯蓄を「円」だけで持っているという事は、日本という国のリスクだけを抱えている事になります。比較的安定している日本ではイメージがしにくいかもしれませんが、万が一「円が暴落」した場合、外貨(日本以外の通貨)の資産を持っていないと、輸入品の値上がりによって生活が苦しくなる、という事があり得ます。
2015年頃にロシアのルーブルが暴落した時に、高級車が飛ぶように売れた、という話があります。ルーブルを手放して、モノにしておくことで、少しでも資産価値を維持しようとしたためです。
全体のうち、どれだけを外貨として持つべきか、は決めるべき事の一つです。

投資タイミングの分散

投資するタイミングを分散する事もリスク分散の一つです。いつ、何が起きるかは、誰にも分かりません。もしも、リーマンショックのような金融危機が起きる直前に全力で投資していたら、その結果には目も当てられません。
もちろん、今が買い時だと予想して全力で投資すれば、その予想が正しかった場合には大きなリターンを得る事ができます。しかし、そのやり方は、さらに大きく下落するリスクも抱えていることになります。
同じ投資先に投資する場合でも、一度に全て投資するのではなく、時期をずらして分散して投資することで、リスクが抑えられます。定期的な「積立投資」などはそれを確実に実行するための、よりやり方の一つです。

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