毎月積立している投信よりも信託報酬が低い投信(同じインデックスに連動)が設定されたらどうしますか?利益が出ている場合は、何も考えずに売却してしまうと、売却益課税の影響でかえって損する場合もあります。

今回はツール第二弾として、どう乗り換えるのがお得なのか?乗り換えるとどれくらいの差がつくのか?を簡単にシミュレーションできるツールを作成してみました。

投信乗り換えシミュレーションツールの紹介

今回のツールは、同じインデックスに連動するような乗り換えを想定したものになっています。積立を今後も継続する場合に、乗り換える事がどれくらいの結果につながるか、を計算します。(ツールへはこちらのリンクもしくは画像をクリック)

投信乗り換えシミュレーションツール

計算のためには、同じペースで上がり続ける、という現実ではあり得ない前提を置いています。現実がこのツールで出た結果の通りになるわけではありませんが、どれだけの影響があるのかを考えるための参考情報の一つになれば良いと思っています。

利益が出ている投信を売却するデメリット

長期投資においては、わずかな手数料の差は結果に大きく影響します。一方で、それと同じくらい、税金を払うタイミングも重要になります。

売却して利益を確定してしまうと、その時点で税金を払う必要があるので、一時的に資産が目減りします。そうすると、安くなった手数料によって利回りが向上するメリットよりも、資産が目減りした事によるデメリットが上回る場合もあるのです。

売却 vs 継続保持

具体的な例として、

  • 現在の評価額100万円、含み益30万円
  • 現在の投信の信託報酬(税込)0.432%/年、信託財産留保額0.15%
  • 新しく乗り変えようとしている投信の信託報酬0.216%、信託財産留保額0%
  • 毎月の積立額2万円
  • 期待リターン6%/年(非課税で自動再投資)

という場合を試してみたいと思います。

信託報酬が約0.2%下がる一方で、30万円も利益が出ているので、今売却すると約6万円も税金を払う必要があります。

売却して新しい投信を買うのと、売却せずに今後の積立分だけを新しい投信にするのとどちらが良いのでしょうか?

売却した方が損になる場合がある

こちらが、投信乗り換えシミュレーションツールを実行した結果です。当然、手数料が下がったので、どちらの場合も現状のまま買い続けるよりもメリットは出ます。しかし、売却した場合と保有し続けた場合を比較すると、売却した場合の方がパフォーマンスが悪い、という結果になってしまっています。

現状維持との利益差(売却が損になる場合)

条件が少し変わるだけで結果は逆転する

先ほどの条件のうち、現在の信託報酬(税込)が0.54%の場合を試してみます。先ほどとはたった約0.1%の違いですが、結果は真逆で、売却して新しい投信を買い直した方がお得になります。

現状維持との利益差(売却が特になる場合)

まとめ

投信の乗り換え時に、売却した方が得になるか損になるかは、ちょっとした条件の違いで変わってきます。

繰り返しになりますが、現実はこんなに綺麗にならないので、この計算と現実の誤差はかなり大きくなります。2つのパターンの差が気にしなくてもいいくらい小さいものであれば、どちらが得か損かにはあまり神経質にならずに、管理のしやすさや気分の問題で決めてしまっても良いと思います。

今回公開した、投信乗り換えシミュレーションツールを通じて、

  • 手数料のわずかな差が長期投資では結果に影響する
  • 売却益を確定するタイミングを先送りすることも重要である

というイメージを持ちやすくなると良い、と思っています。

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