株式相場が好調な事もあって、全体的に強気派が多くなっているような気がします。積立投資は長期のリターンを考えれば株式(主に米国)だけで良い、という意見をたまにみますが、いろんな前提付きなのは間違いないので注意が必要です。

確かに長期のリターンでは米国株式

米国株式の過去のリターンから考えると、長期では米国株式一本で良い、というくらいの右肩上がりです。

S&P500の推移

リーマンショック前から投資を始めていても、続けていれば今はプラスになっています。

いつ暴落するか分からないので、運用資産を取り崩すタイミングと暴落が重なる場合だけは悲惨ですが、長く続けることが前提で、出口のタイミングが柔軟な場合は、確かに一理ある選択と言えるでしょう。

個人の積立運用は株式だけで良いのか?

まず、答えは基本的にはNOです。

運用で重要なのは、どの程度のリスクまで許容できるか?です。保有資産のうち、どの程度を運用に回しているか、によっても答えは変わってきます。

現金比率が高い人であれば、投資資金の全てを株式で運用する、というのは全く問題ないでしょう。

一方で、現金比率が低い人が全てを株式で運用すると、リスクが高くなりすぎる可能性があります。

投資資金が1/3になっても耐えられますか?

忘れがちな投資を継続できるかどうか?という視点

現預金比率が低くくても、長期のリターンを考えたら、株式一本で行くのが良い!と考える人もいるでしょう。

どんな状況になっても投資を継続できるのであれば、間違いではないと思います。

大きく下落したタイミングで積立投資を継続する事で、次の上昇時に大きなリターンが得られる、という点では正しいでしょう。

しかし、サラリーマン投資家が忘れてはならないのは「暴落時に投資を継続できる状況でいられるかどうかは分からない」という事です。

今の給料をもらい続けられるとは限らない

次の暴落時に、今の職場で今の給料がもらい続けられる、と考えてしまっていませんか?積立投資を継続できる状況にあるのが当たり前だと思っていませんか?

リストラに合うかもしれないし、今勤めている会社が倒産の危機を迎えるかもしれない、というのは頭の片隅に入れておくべきです。

そのような事になると、急遽キャッシュが必要になってしまい、追加投資するどころか、大きく下落した株式を売却せざるを得なくなる、といった事になってしまいかねません。

頭の中では「今が買い時」で「長期で持ち続ければ大きなリターン」が期待できる状況なのに、現金がないがために最悪のタイミングでの売却を余儀なくされます。

この時に「もうちょっと現金比率を高くしておけば」とか「ポートフォリオに債券も組み込んでおけば」と思っても遅いのです。

まとめ

好調な時ほど、暴落を想定して、自分自身のポートフォリオや投資戦略を見つめ直すべき時だと思います。

最悪のケースを考えて、どの程度の下落リスクまでなら許容できるか、から現金比率、株式比率などを決めていきましょう。

ちなみに、私は臆病者なので、最近は比較的キャッシュポジションが厚めです。(加えて、PUT買ったりして遊んでいます)

Pocket

スポンサーリンク


スポンサーリンク


関連記事

リレー投資は本当に必要か?(国内株式インデックス・課税口座編)... 投資信託で毎月コツコツ積み立てて、ある程度まとまった金額が貯まった段階で、信託報酬の低いETFに切り替えて継続運用する手法をリレー投資と言います。 定期的な定...
学資保険を投資目線で評価する 子供が生まれるタイミングで検討する学資保険。学資保険は安全な教育資金の積立方法、というのが一般的に投資をしてない人の考え方だと思いますが、実は必ずしも安全とは言...
リバランスは必要?効果をeMAXISの過去データで検証... 複数の資産クラスのインデックスで運用していて悩ましい事の一つに、リバランスをするかどうか、があるかと思います。きちんとした理論も存在しているようですが、まずは実...
リレー投資は本当に必要か?(米国株式インデックス・課税口座編)... S&P500に連動する投資信託を積立してから、毎年度末に米国ETFにリレーする、というパターンで、リレー投資がどれだけの効果があるのか?本当に必要なのか...
積立投資と利回りの関係 積立投資を行うにあたって、目標とする利回り、は重要な要素の一つです。毎月一定額を積み立てて運用する場合、毎年の運用利回りがそれぞれ1%~5%になると、どのような...
GPIFの運用状況から学ぶ。長期運用では短期的な結果に一喜一憂しない事も重要... 年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の2016年度の運用実績が公表されました。GPIFの投資スタイルは長期投資を考えた場合に、非常に参考になります。 状...

ブログランキング参加中(クリックお願いします)

にほんブログ村 株ブログ インデックス投資へ

スポンサーリンク