違う動きをする投資対象を組み合わせる事で、資産配分の調整次第では、同じリターンでもより低いリスクの運用ができる可能性があります。

投資対象ごとのリスク・リターン

国内の株式・債券、外国の株式・債券だけで資産配分を考えてみる事にします。それぞれでリスク・リターンが異なるとともに、それぞれの資産の組み合わせごとに動く方向性が違います(相関係数)。
年金を運用しているGPIFが出している数字をベースにして、グラフにしてみるとこんな感じになります。リスク、とはこれくらいの振れ幅になる事が多い、という数値と思っておけばよいでしょう(もちろん、それ以上に変動する事もあります)。

投資対象ごとのリスク・リターン

資産配分とリスク・リターンの関係

例えば、2つのパターンのリスク・リターンを見てみます(この組み合わせが最適というわけではありません)。

  1. 国内株式と海外株式を半分ずつにしたパターン
  2. 4資産に対して均等に1/4ずつにしたパターン

資産配分とリスク・リターンの関係

国内・海外株式半分ずつのパターンでは、国内株式よりもリターンが高いのにリスクが低くなっています。全てを1/4ずつのパターンについては、株式を組み入れる事で、債券だけに投資するよりも高いリターンが期待できるが、全体としてのリスクを下げる事ができている、という事になります。
ここが重要なポイントで、違う動きをする投資対象を組み合わせる事で、資産配分の調整次第では、同じリターンでもより低いリスクの運用ができる、という事になります。点線が、同じリスクを取った場合に、最もリターンが期待できるケースになります。一つだけに投資するよりも、資産配分を工夫すれば、もっとリスク・リターンのバランスがいい運用ができるかもしれません。

自分の資産配分を考える

現実的には、それぞれの資産のリスク・リターンやそれぞれの資産間の相関として、何を使うか、で結果は変わってきます。今回は、GPIFが出している数値を使ってみましたが、これが正解という事は絶対にありません。相関は過去の一定期間のデータから作成されることが多いですが、どの期間で見るかによって計算は異なりますし、そもそも過去と未来が同じ動きになる、とは言えません。ただ、きちんとした理論に基づいて考えておけば、大きく外す、という事はないのではないか、と思っています。

おすすめのサイト

わたしのインデックスというサイトに資産配分をシミュレーションできるツールが公開されています。自分なりの資産配分を考えてみるには、とても使いやすいのでおすすめです。

リスク・リターン、相関係数ともに、今回参照した数値とは違うので結果も異なってきますが、資産配分を調整することで、リスク・リターンのバランスがどうなるかがとても分かりやすいと思います。

今回参照した数値データの詳細

投資対象ごとのリターン・リスク
対象 リターン リスク
国内株式 4.8% 22.48%
国内債券 3.0% 6.50%
外国株式 5.0% 22.48%
外国債券 3.2% 12.90%

 

相関係数
国内株式 国内債券 外国株式 外国債券
国内株式 1 0.199 0.494 -0.063
国内債券 1 0.001 -0.025
外国株式 1 0.577
外国債券 1

出典: GPIF 平成25年6月 中期計画(基本ポートフォリオ)の変更

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