同じインデックスに連動する場合、ETFと投資信託ではどちらがお得なのか、を簡単に計算してみました。

多くのインデックス型の投資信託のメリットの一つとして、配当を非課税のまま自動で再投資できる、という点がありますが、それがどれだけの違いにつながるのか、を実際の数字で見てみたいと思います。

積立においての投資信託とETFの違い

例えば、日経平均に連動する投資信託とETFを比較すると、

  • 投資信託:配当金を内部で自動で再投資(非課税)→売却時まで税金を払わなくていい
  • ETF:配当金に税金はかかるけど手数料が安く済む

という大きな違いがあります。

今回は、その違いが投資成績にどれくらい影響があるのか、を簡単に計算をしてみます。

計算のための条件

今回は、簡単にするために、

  • 国内株式に連動する投資信託/ETFを想定(国内課税のみ)
  • 毎年一括12万円を25年間投資(元本総額300万円)
  • 配当利回り 2%、値上がり率 4%をベース(値上がり率は手数料込みと考えて調整)
  • 税率 20.135%
  • ETFの場合でも、配当金は全額再投資に回せると仮定(現実では端数が出て無理ですが)

として、計算を行ってみます。

シミュレーションには、手前味噌ですが、積立投資シミュレーション(年払い)ツールを利用しています。

シミュレーション結果

ETFの場合(配当に毎回課税)

配当利回り2%、値上がり率4%、で計算するとこのようになります。

配当に税金が発生はしていますが、全体から見るとあまり大きくないように見えます。

投資信託(ETFと値上がり率が同じ)の場合

内部で自動で再投資されるので、配当利回り0%、値上がり率6%、として計算します。

先ほどのETFの場合と異なって、配当に課税されないので、最後に一括して利益に対して税金がかかる事になりますが、最終的な総利益は、先ほどよりも4%も大きくなっています。

税金の支払いを先送りして再投資に回した事による複利の効果、が大きく出ている、という事になります。

投資信託(ETFより値上がり率が低い)の場合

投資信託の方が、ETFよりも手数料が高いので、実態に近づけるために、配当利回り0%、値上がり率5.8%で計算してみます。両者の手数料差が0.2%ある、としています。日経平均/TOPIXに連動する投資信託とETFのコストの差は、最近では0.2%もないので、これは投資信託にとってやや厳しめの条件です。

最終的な結果では、約1%ほどETFの方が有利、という結果になっています。

まとめ

今回の条件では、

  • 信託報酬に0.2%くらいの差があると、ETFの方が有利

となりました。しかし、

  • ETFの配当金を全額再投資する、というのが現実的には無理
  • 実際の手数料の差は縮まってきており、0.2%よりも小さい
  • ETFの場合は購入時の手数料が発生する(NISAの場合は無料の場合もありますが)
  • 投資信託の方が積立投資はしやすい(ETFは購入単位に縛られる)

という事も考えると、

  • 現時点では、国内株式インデックスへの投資においては投資信託の方が有利

と言えると思います。

しかし、誤差の範囲内と言えるレベルなので、個人の趣味で選んでしまって良いと思います。あまり深く考えずに、やりやすい投資方法を選ぶのが良いのではないでしょうか。

おわりに

こちらは大佐(@colonel_pyon)とのやり取りを元に記事にさせてもらいました。ありがとうございました。そして、ひっそりじゃなくてごめんなさい。

ググレカス

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